土佐遊湯連(とさゆうゆれん)

重要なのは「温熱効果」

(内田脳神経外科理事長 内田泰史)

なぜ温泉は体によいのでしょう。

温泉はそにに含まれている成分によって、食塩泉、硫黄泉、重曹泉などの泉質に分類されます。

泉質によって効能が異なりますが、温泉の効能は泉質だけではありません。

日常と異なる土地に行くことによる転地効果のような精神的なことは抜きにして、肉体的なものに限っても、極めて重要な要素があります。

その最たるものが、「温熱効果」です。

”ホンモノ”の温泉は細胞を活性化させる「還元力」のある”生きたお湯”です。

そのため、体が温まりやすく、かつ冷めにくくなります。

家庭のお風呂ではそうはなりません。

温泉のように濃厚な成分が含まれていないうえ、体に好ましくない塩素が入っているからです。

体を温めるということは、健康でいるための基本です。

”予防医学”の第一歩でもあります。

現代人の恐れるがんの予防にもつながります。


肩までつかって解毒する