土佐遊湯連(とさゆうゆれん) 高知県温泉旅館・ホテル協議会 公式サイト

高知県温泉旅館・ホテル協議会 公式サイト

official website

高知の温泉についての
ご意見・お問い合わせはこちら

土佐遊湯連(とさゆうゆれん) 高知県温泉旅館・ホテル協議会 公式サイト

ホーム > 温泉に入って元気になろう!

温泉に入って元気になろう!

内田脳神経外科 理事長 内田 泰史

なぜ日本人は昔から温泉が好きなのでしょう?
日本人にとって温泉は、くつろぎの場であるとともに、体温を上げることによって免疫力を高めるもっとも身近な健康管理の場だからです。温泉に入って健康な心身を作りましょう。
内田脳神経外科 理事長 内田 泰史


重要なのは「温熱効果」
なぜ温泉は体によいのでしょう。温泉はそにに含まれている成分によって、食塩泉、硫黄泉、重曹泉などの泉質に分類されます。泉質によって効能が異なりますが、温泉の効能は泉質だけではありません。日常と異なる土地に行くことによる転地効果のような精神的なことは抜きにして、肉体的なものに限っても、極めて重要な要素があります。その最たるものが、「温熱効果」です。”ホンモノ”の温泉は細胞を活性化させる「還元力」のある”生きたお湯”です。そのため、体が温まりやすく、かつ冷めにくくなります。家庭のお風呂ではそうはなりません。温泉のように濃厚な成分が含まれていないうえ、体に好ましくない塩素が入っているからです。体を温めるということは、健康でいるための基本です。”予防医学”の第一歩でもあります。現代人の恐れるがんの予防にもつながります。
肩までつかって解毒する
近年、日本人の平均体温は下がっています。これは最近の入浴習慣と無縁とは言えないでしょう。今では、風呂場は「体の汚れを洗い流す場所」と考えられています。しかし本来、日本人にとって風呂は「くつろぎの場所(精神的再生の場)」であり、同時に「体を温め血行をよくする場所(肉体的再生の場)」であり、免疫力を高める場でもあったはずです。シャワー文化が浸透したことでも、「風呂では体を温め心身の疲れをとる」ということが忘れられてしまっているようです。シャワーは効率的ではありますが、体の表面の汚れは流せても、代謝は活発にはならないので、血液中の老廃物は排出されません。温泉につかると、温泉の成分が体内に取り込まれるだけでなく、血液中の老廃物が汗とともに排出されるのです。
 全身の血行がよくなるということは、解毒作用が働くだけでなく、栄養分が血液によって運ばれながら全身の細胞に行きわたることになります。病気の予防に欠かせません。また、入浴すると血栓を溶かすプラスミンという酵素が増えます。これによって心筋梗塞、脳梗塞といった血栓病の予防にもつながるのです。
 ゆったりと風呂にはいると額に汗が出てきます。このころ、体温は1度上がっています。体温が1度上昇すると、免疫力は5〜6倍に高まります。広々とした露天風呂に入ると、癒しの脳波アルファ波が増幅します。体温より4度ほど高めのお湯にゆったり気持ち良くつかっていると、副交感神経が優位になり、心も体もリラックスできるのです。このこともまた免疫力を高め、長生きの秘訣となります。
温泉地で散歩をする理由
昔の日本人に”湯治暦”があり、定期的に湯治場へ行って、自然治癒力を高めていました。”骨休み”と言い、温泉浴によって自然治癒力を高め、病を克服し、また、積極的に体温を上げ、予防医学に励む人が多かったのです。”自然治癒力”とは、「人間がもともともっている『自分自身を治そうとする力』」「体内の秩序が乱れたときに、自ら秩序をつくり出し、元の状態に戻ろうとする能力」のことです。
 ”湯治”では、お湯につかるだけでなく、体のために大切なことがあります。それは”散歩(ウォーキング)”です。温泉に行けば周辺の山や川や海などの景色を楽しみながら散策する人が多くみられます。このことには本来、積極的な保養上の意味があります。適度な運動をすることで、下半身の筋肉に熱をもち、温泉に入ることで高まった体温を維持することができるという効果です。全身の筋肉の約70%は腰から下にあるのです。
 気をつけたいのは、温泉は湯につかるだけでも相当な体力を使います。長旅をして到着後すぐに風呂へということは避けたいものです。部屋でお茶を飲んだりしてしばし体を休めてから、おもむろに湯につかる。これが保養の場としての温泉との正しい向き合い方です。
入浴後すぐに寝てはいけない
温泉の温熱効果を最大限に活かすためには、気をつけなければならないことがあります。
 1つは、風呂から上がったあと、さっと体を拭いて脱衣場を出ないことです。これをすると、部屋に戻ってから汗が噴き出して、かえって体が冷えてしまいます。急ぐことなくゆっくり時間をかけて汗を出し切るようにすることです。バスタオルを巻いたまま、10〜15分も休んでいると汗がほぼ出尽くします。その後、全身を拭いて浴衣を着ます。こうすると、あとから汗をかいて浴衣が湿ることもありませんし、体も冷えません。
 飲み物については、入浴前にも冷たくない常温のものをたっぷりのむことをお勧めします。
 2つ目は、風呂からの上がり方です。風呂からの「上がり方」も大切です。「風呂から上がってすぐ寝ない」ことです。風呂から上がって汗を出したあと、体の毛穴は開いた状態です。そこに冷たい空気が入り込みます。体が温まっているので、毛布をかけずに寝てしまうこともあるでしょう。そうすると、せっかく温まった体が冷えてしまい、体調を崩すこともあします。湯治は、お湯から出たあとも含めて湯治ということです。湯治の本質を守れば、2〜3泊程度の短い滞在でも、免疫力を確実に高め、心身をリフレッシュしてくれるでしょう。
 最近、2〜3泊の”プチ湯治”が広がりつつあります。これは、病気を治すというよりは、免疫力を高めて病気にかかりにくい心身をつくるうえで最適です。時間に余裕のある方は、このプチ湯治を年に2〜4回実行に移せれば、元気で豊かな人生を送ることができるでしょう。本格的に1週間以上の湯治ができる心の余裕のある人は、さらによいと言えるでしょう。
力を高め自然治癒る方法
自然治癒力を高める方法
 (1)温泉浴により、体温の上昇を図る。それにより、白血球の数と機能を適正にし、免疫力を高める
 (2)毎日のウォーキングにより、同様の効果を得る。
 (3)和食中心の小食により、健康な心と体を取り戻す。
 (4)温泉で価値観を同じにする人びとが集うことで、笑い、笑みを取り戻す。それが免疫力を高める。

温泉は科学的、物理的作用のほかに、温泉地の自然環境がもたらす精神的なリラクゼーション効果が期待できます。
温泉ソムリエ入浴五か条
一、「入浴前後に1杯ずつの水を飲むべし!」
二、「入浴前には、足先など心臓の遠くから順に十分な「かけ湯」をすべし!」
三、「頭には濡れたタオルをのせるべし!」
四、「一気に長湯せず、「分割浴」をすべし!」
五、「疲労回復には、膝下の「温冷交互浴」が有効なり!」

土佐遊湯連 高知県温泉旅館・ホテル協議会事務局(馬路温泉内)

〒781-6201 高知県安芸郡馬路村馬路3564-1 電話(0887)44-2026 / FAX(0887)44-2028

Copyright(C)2013 yuyuren All Rights Reserved